実家の片付けは、介護や相続が始まってからでは体力的にも精神的にも大変です。親が元気で判断できるうちに、少しずつ進めるのが理想。ただし、進め方を間違えると親子関係がこじれます。
この記事のポイント
- いきなり「捨てよう」と言わない。まず親の話を聞くことから
- モノより先に、通帳・保険証券・不動産関係など「情報の在り処」を確認する
- エリアと時間を区切って、少量ずつ。一度に片付けようとしない
- 大量の不用品や遠方の実家は、無理せず片付け業者や自治体の制度も検討
親が元気なうちに始める理由
判断力があるうちなら、「これは誰にあげたい」「これは思い出だから残す」といった本人の意思を確認できます。介護が始まってからでは、片付けに割ける時間も気力も限られます。相続後に子だけで片付ける場合、何が大切なものか分からず、丸ごと処分してしまうリスクもあります。
もめない進め方の順番
- まず対話:「老後を安全に暮らすために、一緒に整理したい」と目的を共有する。親の家は親のもの、という前提を崩さない。
- 小さく始める:玄関まわり、冷蔵庫、期限切れの薬など、判断が簡単で効果が見えやすい場所から。
- 本人に決めてもらう:子が勝手に捨てない。迷うものは「保留ボックス」に入れて時間を置く。
- 定期的に少しずつ:帰省のたびに1〜2時間だけ、と決めておくと続きます。
先に在り処を確認しておきたいもの
モノの片付け以上に大切なのが、いざというときに必要な「情報」の場所を親と共有しておくことです。
- 預貯金の通帳・キャッシュカード・ネット銀行のID(どの銀行に口座があるか)
- 生命保険・医療保険・火災保険などの保険証券
- 不動産の権利証・登記識別情報、固定資産税の通知書
- 年金手帳・基礎年金番号、ねんきん定期便
- 証券口座、iDeCo・NISAなどの資産
- 借入・ローン・保証している債務の有無
- かかりつけ医、お薬手帳、常用薬
- お墓・菩提寺、親族の連絡先
- スマホ・PCのロック解除方法、主要なネットサービスのID
これらはエンディングノートに一覧化しておくと、家族の負担が大きく減ります。
無理せず外部の手も借りる
量が多い、実家が遠い、親が高齢で作業できない――そんなときは、片付け・不用品回収の業者や、自治体の粗大ごみ・リサイクル制度を活用します。費用はかかりますが、家族が消耗して介護前に疲れきってしまうより現実的です。
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